フルティフォーム-臨床成績〈成人〉比較試験-

国内第Ⅲ相単盲検比較試験〈成人〉1)

目的

フルティフォーム®の有効性及び安全性をフルチカゾンプロピオン酸エステル(FP)エアゾール製剤との比較により検討する。

対象

16歳以上の気管支喘息患者455例
フルティフォーム®群228例、フルチカゾンプロピオン酸エステルエアゾール群(以下FP群)227例

選択基準

  • 16歳以上
  • 4週間以上前からICS(ブデソニドは800μg/日以下、その他の薬剤は400μg/日以下)を継続使用
  • 以下のいずれかを満たす
    1)
    FEV1が予測値の50%以上かつ85%未満
    2)
    FEV1が予測値の85%以上である場合には、過去4週間において以下の可逆性気流制限が認められる(投与開始日を含む)
  • サルブタモール2吸入後に、FEV1が12%以上かつ200mL以上改善する

など

方法

無作為化単盲検並行群間比較試験。2週間の観察期間の後、フルティフォーム®群とFP群に割付け、8週間投与した。

投与試験フロー
評価項目 有効性評価項目
〈主要評価項目〉
朝のピークフロー値〔0-8週の平均値のベースライン(0週直前10日間の平均値)からの変化量及び投与群ごとの経時的推移〕
〈副次評価項目〉
夜のピークフロー値、呼吸機能検査(FEV1、FVC)、喘息日誌(喘息症状スコア、無症状日数の割合、喘息症状による夜間覚醒がなかった日数の割合、SABAの使用〈吸入頻度、未使用日数〉)
安全性評価項目
有害事象及び副作用〔自覚症状・他覚所見、臨床検査(血液学的検査、生化学的検査、尿検査)、バイタルサイン(血圧、脈拍数)、心電図検査〕
解析計画

〈主要評価項目〉
投与後8週における朝のピークフロー値は、投与群を固定効果、%PEFを共変量としたANCOVAを用い、フルティフォーム®群のFP群に対する優越性を検証した。また朝のピークフロー値の推移は、投与群別・測定日別に投与前の朝のピークフロー値の要約統計量を算出した。

〈副次評価項目〉
8週の各副次評価項目におけるベースラインからの変化量について、フルティフォーム®群のFP群に対する優越性を検討した。

FEV1、FVC、夜のピークフロー値、無症状日数の割合、SABAの未使用日数の割合は、投与群を固定効果、各項目のベースラインを共変量としたANCOVAを行った。FEV1ついては、%FEV1を共変量としたANCOVAも併せて行った。投与群と各項目のベースラインの交互作用が認められた項目(FEV1、FVC、無症状日数の割合、SABAの未使用日数の割合)については、Studentのt検定により群間比較を行った。
喘息症状スコア、喘息症状による夜間覚醒がなかった日数の割合、SABAの1日あたりの平均吸入回数はWilcoxonの順位和検定により群間比較を行った。

臨床成績

主要評価項目

(1)朝のピークフロー値

投与後8週の朝のピークフロー値におけるベースラインからの変化量の平均値はフルティフォーム®群で30.49L/min、FP群で9.92L/min、最小二乗平均の群間差(両側95%信頼区間)は20.63L/min(15.47L/min~25.80L/min)であり、フルティフォーム®群のFP群に対する優越性が検証された(p<0.0001、ANCOVA)。

ピークフロー値の変化量(投与後8週)

(2)朝のピークフロー値の推移

朝のピークフロー値の推移

副次評価項目

(3)各指標のベースラインからの変化量

喘息症状による夜間覚醒がなかった日数の割合については、両群間で有意差は認められなかったが(Wilcoxonの順位和検定)、夜のピークフロー値(p<0.0001、ANCOVA)、FEV1(p=0.0005、Studentのt検定)、FVC(p=0.0426、Studentのt検定)、SABAの未使用日数の割合(p=0.0001、Studentのt検定)、無症状日数の割合(p<0.0001、Studentのt検定)、喘息症状スコア(p=0.0049、Wilcoxonの順位和検定)、SABAの1日あたりの平均吸入回数(p=0.0022、Wilcoxonの順位和検定)については、フルティフォーム®群ではFP群と比較して有意差が認められた。

各指標のベースラインからの変化量

安全性

フルティフォーム®群の有害事象は228例中82例(36.0%)、副作用は228例中22例(9.6%)であった。
フルティフォーム®群の重篤な有害事象、投与中止に至った有害事象、主な有害事象、主な副作用はそれぞれ以下のとおりである。本試験において、死亡例は認められなかった。

有害事象・副作用の発現例数
有害事象・副作用の発現例数

  1. 1)フルティフォーム®の国内第Ⅲ相単盲検比較試験〈成人〉(承認時評価資料).

禁忌を含む使用上の注意等につきましては添付文書をご参照ください。