ライブラリ -専門医の症例から学ぶ泌尿器科疾患 女性編-
紹介内容には、解説者の知識、経験、方針に基づく私見が含まれている場合があります。薬剤の使用にあたっては、各薬剤の最新の電子添文をご参照ください。
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左尿管狭窄・水腎症をきたす疾患 (尿管子宮内膜症の1例)
東京都済生会中央病院 泌尿器科 勝井 政博 先生
尿管子宮内膜症は、子宮内膜症全体の約1%とされる稀な病態であるが、尿管狭窄や閉塞をきたすことで水腎症や腎機能障害を生じることがある。症状が乏しいまま進行することも多く、血尿や偶発的な画像検査を契機に発見されることがある。
今回は、血尿を契機に診断に至った左高度水腎症の症例を報告する。月経周期との関連を問診で捉えたことが、診断を進めるうえで重要な手がかりとなった。
(2026.4掲載 監修:大家 基嗣 先生)
疝痛発作をきたす疾患
釧路赤十字病院 泌尿器科 鰐渕 敦 先生
日常臨床では側腹部、背部に疝痛を呈する患者を多数経験します。原因は珍しいものからよくあるものまで経験しますが、この臨床経過と特徴的な画像からどのような疾患が考えられるでしょうか?
(2026.3掲載 監修:舛森 直哉 先生)
血尿をきたす疾患
国際医療福祉大学三田病院 泌尿器科 香野 日高 先生
若い女性で無症候性肉眼的血尿があり、ナットクラッカー症候群(ナットクラッカー現象ともいう)の診断で他院で1年以上フォローされていたが、膀胱癌であった症例について報告する。
(2026.2掲載 監修:大家 基嗣 先生)
血尿をきたす疾患
旭川赤十字病院 泌尿器科 野藤 誓亮 先生
肉眼的血尿を来す疾患は、尿路上皮癌や尿路結石、感染症など多岐にわたり、治療方針は原因疾患によって大きく異なります。血尿が強い場合には膀胱タンポナーデを生じ、緊急対応が必要となることもあります。今回は、肉眼的血尿を契機に精査を行った一例を提示し、鑑別および診断のポイントについて考察します。
(2026.1掲載 監修:舛森 直哉 先生)
尿潜血・血尿をきたす疾患
永寿総合病院 泌尿器科 弓削 和之 先生
血尿、特に尿潜血は泌尿器科外来における初診時の主訴として非常に多い所見の一つである。泌尿器科疾患に限らず内科的疾患が原因であることも稀ではなく、全体的な尿路精査を必要とする。当院で経験した症例を基に、診断や治療のポイントを解説する。
(2025.12掲載 監修:大家 基嗣 先生)
監修のコメント
本邦では高齢化が進む中、下部尿路機能障害や尿路性器悪性腫瘍などの泌尿器科疾患の患者数のさらなる増加が予想されます。 下部尿路や骨盤底の構造と機能には性差があることから、男女それぞれで特徴的な病態・症候を呈することが少なくありません。 診療技能のスキルアップには、実際に数多くの症例を経験することが重要ですが、他の先生が経験された症例から学ぶことも多いと思われます。
本コンテンツでは、札幌医科大学の先生方にご協力いただき、泌尿器科での診療においてよく遭遇する(泌尿器科専門研修プログラムにも取り上げられている)各種症状・徴候を伴う女性症例を提示いただきます。 診断する上でのポイントをよりイメージいただけるよう、提示症例については、画像や検査所見などをお示しいただき、鑑別が必要な疾患やその診断のプロセス、治療法の解説、最後に担当した先生の実践的なコメントを記載いただいております。
本コンテンツの内容が若手の泌尿器科専門医ならびに泌尿器科非専門医の先生方の日常診療の参考となり、ひいては患者さんの利益につながれば幸いです。